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《復刻版》隠れ家レストラン「トラットリア・ビーベ」 [トスカーナの小さな街]

《復刻版リストランテ情報》 Trattoria Bibe
 フィレンツェ近郊の隠れ家レストラン「トラットリア・ビーベ」。

 イタリアでは料理評論家から一般の食通まで「街には美味しいレストランは無い」と口をそろえます。「本当?」と不思議に思っていましたが、今日その理由が少しだけ分かったような気がしました。
 フィレンツェの街の南のはずれにローマ門という古い城門があります。その門の外、車で10分足らずの田舎道にトラットリア・ビーベはあります。
 このレストランを見付けるのは至難の技かもしれません。まさに知る人ぞ知る、緑の木立に隠れていて外からはそこがレストランなのかさえ分かりません。
 創業1820年、著名な画家や文学者に愛された事でも知られ、このレストランを謳った有名な詩もあるそうです※。敷地内に「ゲストハウス・ヴィッリーノ・ジューリア(Villino Giulia)」という短期滞在用キッチン付きの田舎家もあり、トスカーナ暮らしも堪能できます。

 肝心のお味ですが、信じられないくらい美味。素材が秀逸。たとえばコッパ(首肉の生ハム)、サラミはトスカーナの豚、あの幻のチンタセネーゼといった具合です。

地元の野菜類を使った看板メニュー、野菜のフリット(てんぷら)はつきだしです。そして自家製パスタ、カエル、豚、子牛、仔羊、鶏各種のフリット。

 自家製ドルチはフォンデンテ・アル・チョコラート(Fondente al cioccolato=チョコレートケーキ)、

セミフレッド(Semifreddo=アイスクリームにクリーム、フルーツ、リキュールなどを混ぜてつくる冷たいケーキでアイスクリームより柔らかい)は2種類のソース。セミフレッド・ディ・クレーマ・コン・サルサ・ディ・フラーゴレ(Semifreddo di crema con salsa di fragole=イチゴソースとクリームをかけたセミフレッド)と、

セミフレッド・アル・クロッカンテ・エ・サルサ・アル・カラメッロ(Semifreddo al croccante e salsa al caramello=木の実のビスケットをまぶした上にキャラメルソースをかけたセミフレッド)、

テンタッツィオーネ・ディ・サンタントニオ(Tentazione di sant'Antonio=カスタードソースとチョコレートソースをしいた皿の上の、飴のバスケットに包まれた胡桃をまぶしたアイスクリーム)、

カントゥッチ・エ・ヴィンサント(Cantucci e Vin Sant=カントゥッチというビスケットをワインからつくるヴィンサントという甘いお酒に付けながら食べるトスカーナの伝統的なドルチェ)などです。

 家族経営でメニューもレシピも代々受け継がれ、味が変わらない点も地元で愛されている理由です。
 ディナーの最後にカッフェ・マッキャート(エスプレッソコーヒーに染みのようにミルクの泡をたらしたコーヒー)をお願いしたら、素敵なチョコレートが付いてきました。トスカーナ(本店はピサ)のブランド「アメデイ(AMEDEI)」。日本にも最近輸入されています。特にベネズエラ産のCHUAO (チュアオ) を使った物は、なかなかお目にかかれない逸品です。

 何から何まで大満足、そしてまたお値段は街のレストランの半額程度でお財布も大満足なのでした。

Trattoria Bibe   Ponte all' Asse-Galluzzo(Firenze)
Via delle Bagnese 1/r tel 055.2049085 fax 055.20497167
Cell.33831410075
http://www.trattoriabibe.com/
http://www.trattoriabibe.com/1.html
E-mail info@trattoriabibe.com

Trattoria Bibe

地図は上記hpからもGuest House Villino Giulia→ enter→ Whereで表示されます。
アクセスはローマ門または、トルナブオーニ通りフェラガモ隣、サンタ・トリニタ広場の乗り場からタクシー利用が便利(10€前後)。運転手に告げる住所;「ヴィア・デッレ・バニェーゼ・ウーノ・ロッソ」「ガルッツォ?」と聞き返されたら「シィ、 ヴィチーノ(Si! vicino=そう、近くです)」と応えます。
水曜日休み。木曜は18時から。 2月と11月に各20日間の休業。事前に電話で確認の事。


Bibe al Ponte all'Asse

Bibe, ospite lieve, la bruna tua reginetta di saba

mesce sorrisi e Rufina di Quattordici gradi.

Si vede in basso rilucere la terra fra gli aceri radi

e un bimbo curva la canna sul gomito della Greve.
E. Montale

§ 追記(訂正版); yk2さんのコメントにあるように、追記としてその後訪れて残念だった点を書きました。要はその日のビステッカがイマイチだったのですが、まわりくどい書き方でかえって大袈裟になってしまったようです。
そんな追記を書いて気になっていたのですが、今夜また訪ねる機会がありました。セコンドでは、一番のお勧めはフリットという考えは変わりませんが、あえてステーキ(今回はビステッカではなく子牛のロンバティーナLombatina di vitello ai ferriでしたが)に再挑戦。結論としては大変美味しかったです。ドルチではtortina di meleもお勧め。カメラがなかったのが残念ですが、普通のアップルパイだと思っていると裏切られる意外性が面白い。というわけで改めて素晴らしいレストランだと確認できました。なお1/23から2/11まではお休みとのこと。

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コメント 4

匁

先日はコメントありがとうございました。
本当に美味しそうですね!!一度はこんな雰囲気でこんな料理を味わってみたいものですね!!地理的に経済的にも難しくて遠くかないませんが、テーブルのワインや周りの絵が沢山飾ってある様子でフィレンツエだなと楽しく見せていただきました。
by (2006-01-16 17:59) 

yk2

こんばんは!。
書き直して下さったんですね。今度もし、また消えても大丈夫なように(?)自分でも保存しとこうっと(笑)。
モチロン、nice!も付け直さなくっちゃ、ですね。

ここ、行きたいな~って本気で思ってたので助かります。(もしかすると3月に実現出来るかも知れません。)
でも、ちょっぴりマイナス点の追記が入っちゃったのが気掛かりですが・・・。
by yk2 (2006-01-17 22:35) 

plot

tigerkitaさん、yk2さん、コメントとniceありがとう!
消してしまった時は相当凹みましたが、おかげで元気が出てきました。
「追記」やめとうこかとも思ったんですが…。大好きなレストランなので同じオーダーの失敗(?)で嫌いになって欲しくないというか。チンタセネーゼのハム、サラミ類やフリット、ドルチなどは本当に美味しく雰囲気も良かったので。
ビステッカって単純そうでいて奥が深いというか難しい料理だなってその時思いました。
ビステッカならここというお勧めのレストラン、また別にご紹介しますね。
by plot (2006-01-18 00:33) 

foretーbourgogne

元気ですか。ホームページに四苦八苦していますが、ともかく、中で使うつもりのニュースのブログを立ち上げて、様子を見ることにしています。自分のブログを検索できないので、方々立ち回っているうちに、メイコさんと福井さんのブログを発見。改めて写真がイッパイあるのは素敵、と思いました。フランスに到着したら、イッパイ写真を撮ることにします。
by foretーbourgogne (2006-03-22 23:49) 

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