美味しい日本 よし梅 [Ristorante jp]
人形町の商店街から細い路地に入ると、右手に赤木綿の敷かれた縁台、正面に麻暖簾のかかった格子戸。
江戸の火消しでも使われた?「よし梅」と書かれた提灯が見えます。
人形町「よし梅」本店。
ねぎま鍋を堪能した後で頂くお雑炊用に出汁を足しているところ。
出汁は良質な鰹節と薄口醤油、塩、酒で作られる伝統的なもの。
お雑炊が出来上がるのを待つ時間も幸せです。
タイムスリップしたかのような江戸がそこにありました。
芳町の「うめ」さんが昭和2年に創業、江戸の庶民料理「ねぎま鍋」など江戸料理を今に伝えています。
私達が通されたのは、お店の奥のお座敷個室。
聞くところによるとお隣の芸者さんの置屋を後年に買い取ったものとの事。
どことなくお部屋にも色気を感じます。
先付に佃煮、まめ味噌。
そして旬の刺し身盛り合わせ、看板メニュー鯵の南蛮漬け(売店でお土産に買う事も可能)と頂き、いよいよねぎま鍋の登場です。
その昔、まぐろは赤身が人気で、油の乗ったトロの部分は嫌われ、捨てられていたのだそうです。
そこで、何とかさっぱり食べられないものかと考え出されたのが、この「ねぎま鍋」。
カツオの出だしにねぎ、春菊、白菜、豆腐、えのき茸、椎茸を加え煮立ったところで、まぐろはほんの数秒だけ浸す感じで、頂きます。
まぐろの美味しい油が加わり、さっぱりしていて濃厚な出汁が出来上がっていきます。お野菜など総てを堪能したところで、秘伝の出汁を加え、卵とニラのお雑炊を作ってくれます。
「ねぎま鍋」を味わってこそ出来上がる出だしの雑炊、総合芸術品級でした。
芳町の「うめ」さんに感謝、おいしい日本にも感謝して翌々日、日本を発ってフィレンツェに戻りました。
鍋コース(ねぎま鍋、鴨鍋、寄せ鍋、牡蠣鍋から選択)
先付、刺し身、アジの南蛮漬け、ねぎま鍋、雑炊、香の物などがつき
7,000円〜10,000円。
よし梅 人形町本店
住所:〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町1-18-3
電話:03-3668-4069 休み:土・日・祝
地下鉄日比谷線人形町駅 A2番口 徒歩1分
都営浅草線人形町駅 A5番口 徒歩1分
地下鉄半蔵門線水天宮前駅 8番口 徒歩3分
人形町で雑炊。美味しそう。
しばしの日本、堪能されたようですね。
by neko (2008-04-25 06:19)
平日しか営業していないお店なんですね。
人形町には何回か行っているのに、このお店にはご縁がありません。
フィレンツェ出発前においしい日本料理を、と思われたのですね。
by 柴犬陸 (2008-04-25 09:33)
ぞうすい~!やっぱりおいしいですよね!
by あやっぴぃ (2008-04-25 13:59)
うわぁ・・・おだしが香ってくるような麗しい雑炊ですね♡
by てんとうむし (2008-04-25 21:48)
ねぎま鍋、始めて知りました。
山椒か、柚子唐辛子をかけても、いけそうな感じですね♪
いいダシが出てて、雑炊も美味しそうです。
by Inatimy (2008-04-26 06:13)
ねぎまかぁ~、江戸情緒いっぱいのお店&メニューですねぇ。
僕は全く詳しくないので聞きかじりの話ですが、確か『ねぎまの殿様』って落語のネタにもなってるんですよね。一度食べてみたいとずっと思っているのですが、メニューに載せてるようなお店にすら行ったことがありません。人形町の「よし梅」、覚えておこうっと。
by yk2 (2008-04-26 09:15)
んむむ なんておいしそーな……
「ねぎま」というと焼鳥屋と思っておりましたが
こんな「ねぎま」もあるのですね
帰国したときの楽しみに 覚えておきます!!
by mompeli (2008-04-27 00:14)
鍋の後の雑炊。 最高ですよね。
所で、外国では、”食べ残しの材料を使って別の料理を作り食べる” ってあまり聞きませんね。
by kotobuki1946 (2008-05-02 06:38)