マッラディの栗祭り 後編 [トスカーナの小さな街]
お待たせしました。マッラディの栗祭り 後編です。
駅前には農産物の屋台が並んでいます。
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大きな松ぼっくりで作った飾り(玄関にでもぶら下げるのかな?)、観賞用のカボチャ(最近イタリアでも流行り始めたハローウィン用?)などなど。
穀物や豆、ナッツ類。
もちろん、今日の主役も。
でも本当のお祭りの会場はもう少し先です。
なぜか、みたらし団子?!?
ではなくて「飴かけ串刺し栗」でした。
甘辛醤油味を想像してしまった(…なわけないですが)ためか、
甘すぎる飴がせっかくの栗の甘さをスポイルしているような気がして、日本人的にはイマイチかな?
…と、改めてマロングラッセの偉大さに思いを馳せつつ、先を急ぎます。
橋の欄干にも花が飾られています。
可愛いくて美しい町です。
ここから本会場。日曜日ということもあって想像以上の人出です。
ジャムや蜂蜜も。
イノシシの生ハムや生ソーセージ。
羊乳チーズ(ペコリーノ)と山羊乳チーズ(カプリーノ)各種。
野菜の鮮度も良さそうです。
産直ワインやオリーブオイル。
こちらのワイン、カニーナcagninaはロマーニャ地方固有品種※。
Cagnina di Romagna DOCもありますが甘口、半甘口の若飲みワインです。
新酒をこの時期だけ味わう習わしだそうです。
フリウーリのレフォスコrefoscoと同じ品種ですが、ロマーニャ産は口当たりがより円やかで
「焼き栗と理想的に合うと考えられている」(バートン・アンダースン先生著「イタリアワイン」早川書房刊の引用)そうです。「収穫時から数ヶ月以内に飲むと最高の跳ね上がるような新鮮さと口を洗うようなタンニンの刺激」ともあります。
試飲した感想は「ひたすら甘かった…」です。
でも、圧倒的に辛口がもてはやされる世界の潮流に抗う、こんなローカルなワインが健在なのは素敵なこと。若い生産者たちの元気な顔も嬉しい。
※ここマッラディはトスカーナ州ですが、エミリア=ロマーニャ州のロマーニャ地方(東部、アドリア海側)と接していて、ロマーニャ文化圏の色合いが濃いです。「サバ」“SABA”という名産のワイン酢も、バルサミコ以上に超甘口。
主役の栗は森の雰囲気のディスプレー。
四角いアルミ皿入りは栗のタルトTorta di Castagne。
栗ウイロウと呼びたいカスタニャッチョCastagnaccioもあります。
手前は栗入りカンノーリ、次はトロンコtroncoという栗ロールケーキ
店内の雰囲気もただものではありません。天井のスタッコ(漆喰レリーフ)。
バンド演奏や
小さなバイクで走り回る町の名物おじさん(多分)などなど…
で盛り上がってます。
バンドの傍らで栗燒機(?)のハンドルを回すおじさん。
セルフサービスの特設食堂。
ここも美味しそうでしたが、せっかくなので、今回はマッラディのレストラン「イル・カミーノ」を予約しました。
ヴェテラン2人組のゴキゲンな演奏で
踊り始める人々。
郵便局員バンドも繰り出して
楽しいお祭りは続きます。
みたらし団子ろ思いきや(;^_^A アセアセ・・・
楽しイベント。人と人との温かさがありますね。
by green_blue_sky (2008-10-28 23:24)
栗祭りって、こんなに大規模だったんですか、
蒸気機関車まで駆り出されるわけですね。
沢山のきれいな写真、楽しそうな雰囲気が伝わってきます。
まだ続きそうですね、楽しみに待ってます。
by emu310 (2008-10-29 06:40)
今週(26日)より賑わっていたんですね
私たちも「みたらし?」って思ってしまいました(笑)
やはり日本人的発想なんですね。
結局栗の甘さにキャラメル???というのはちょっと・・・
と思って手を出せませんでした。
私たちはセルフサービスの特設食堂で食べましたが、それなりにおいしかったです。
同じところに行っても人それぞれ感じ方や興味が違うものだなぁと面白く拝見させていただきました。
by fontana (2008-10-29 06:59)
「飴かけ串刺し栗」は、飴ではなく、
カカオ70%ほどのビターチョコがけの串刺し栗だったら、
栗の甘さがひきたって、美味しいかも♪
by Inatimy (2008-10-29 08:11)
いいな〜とってもいいな〜
by pace (2008-10-29 16:39)
おいしそうだな~
どれもとってもおいしそうだな~
by てんとうむし (2008-10-29 21:17)
イタリアらしい楽しさ、陽気さが伝わってきます。
たくさん栗がとれるんですね!栗が好きなので、うらやましいです。
by TaekoLovesParis (2008-10-29 22:16)
いや~ん くりくりマロンのオンパレード!
いいなあ 心ゆくまで味わってみたいです
やっぱりマーケットっていいですね~
by mompeli (2008-10-30 10:17)
お祭りの雰囲気、楽しそう!
栗の串刺しなんてあるですね。確かにみたらし団子と見間違いそう^^;
by あやっぴぃ (2008-10-30 15:17)
楽しそう。 多分私は最小の屋台で何時間もかかってしまって、会場に到達しないかも。 生ハムを山ほど買って。
by kotobuki1946 (2008-11-03 07:04)
イタリアのこう云ったお祭りはいつだって食材の宝庫ですね!。
おふたりは何か買って来られましたか?。
メイコさんの栗を使ったアイディア・レシピも読んでみたいかも~(^^。
by yk2 (2008-11-03 19:08)
はじめまして♪
イタリア狂いの洋裁やです。以前からこちらには伺っていたのですが若い方のサイトはなかなか入って行けませんでした(^^ゞ
でも!栗まつり!を見て血が騒ぎました^^
私も今年は”栗まつり”に照準をあわせて行って来ました。
ローマの南Segniと言う街のお祭りでした。
昨年は春に行ったので今年こそは!と。楽しかったです!
大好きなVino Rossoに会うんですよね!
突然お邪魔をしましてm(_ _)m
イタリア話また仲間に入れてくださいね^^
by yuko (2008-12-05 00:54)
みたらし団子ふうのやつ、食べたい♪^^
by ツカ (2008-12-07 20:01)
皆さま、コメントありがとうございました。
お返事、大変遅くなってごめんなさい。
(帰国中に書こうなんて…やっぱり甘かった)
green_blue_skyさん、収穫祭は生産者たちの誇りと幸福感に満ちた顔に出会えて嬉しいです。
emu310さん、地域おこし的な意味合いもあるのでしょうね。蒸気機関車動態保存協会もボランティアで頑張っています。
fontanaさん、こんにちは。やっぱり「みたらし」は要再考ですよね。見た目はかわいいんだけどな。特設食堂も良いですよね。地域のやる気というかサービス精神が直接感じられて。サン・ミニアートの白トリュフ祭り、コルトーナのビステッカ祭りなどでは楽しみました。でもめったに行かない町の評判のレストランもチェックしたいし、両方味わいたいところなんですけど。
Inatimyさん >「飴かけ串刺し栗」は、飴ではなく、カカオ70%ほどのビターチョコがけ…
それ正解ですよね。マロングラッセ串とかも豪勢かも。
paceさん、>いいな〜とってもいいな〜
良かったですよ。どこかの収穫祭にあわせてお出かけください。
てんとうむしさん、>どれもとってもおいしそうだな
美味しかったです。ただ今年は栗にとっては最高の気候ではなかったそうなので、来年また行ってみたいです。
Taekoさん、栗好きだったのですね。来年は是非この時期に。
mompeliさん、>くりくりマロンのオンパレード…
そういえばイタリア語で栗はマッローネとカスターニャとふたつあって、大きく上質のものをマッローネと呼ぶらしいです。フランスのマロングラッセもイタリア・ピエモンテ産のマッローネを使ったものが本物なんですって。
あやっぴぃさん、こんにちは。 栗の串刺し、確かに日本では見かけませんね。日本の串焼きと言えば…。浦安名産、焼蛤の串焼きを思い出してしまいました。ヤバイ…。
kotobuki1946さん、生ハム好きなんですね。田舎で買う生ハムは何で美味しいんだろう。最近はキアンティの生ハムにはまっています。
yk2さん、こんにちは。いろいろ買ってきたんですけどみんな食べちゃいました。メイコの栗のドルチの新作、近日公開予定です。
yukoさん、はじめまして。 全然若くないんですけど(^^:
>ローマの南Segniと言う街のお祭り
そちらは未体験です。来年行ってみたいな。 これからもよろしく。
ツカさん、 >みたらし団子ふうのやつ、食べたい
一見の価値ありです。それなりに美味しいんだけど…。
by plot (2008-12-16 19:48)