季節外れ?のパンドーロ [トスカーナ生活]
イタリアのクリスマスのお菓子といえばパネットーネpanettoneが日本でもおなじみですが、これはパンドーロpandoro。
パネットーネがミラノ発祥なのに対し、こちらはヴェネト州のヴェローナ生まれ。パネットーネとは違い、ドライフルーツやオレンジピールなどが入らない、卵たっぷりのスポンジケーキです。卵で生地が黄色いのでパンドーロ=「黄金のパン」という名がついたのでしょう。
クリスマスのホームパーティでは誰かが必ず、どちらかのお菓子をぶら下げてきますから、どこの家庭もあっという間にパネットーネやパンドーロだらけ。どちらも賞味期限が長い(最長6ヶ月!)のが救い。
で、Taro君のお家でも季節外れのパンドーロというわけです。
※本当はイタリア的にはちっとも「季節外れ」ではありません。クリスマスから新年をはさんで1月6日はエピファニアEpifania(救世主の御公現の祝日=東方3博士の前に幼子イエスが姿を見せた日)、一般にはベファーナBefanaの日で、良い子は暖炉の煙突から入ってきた緑色の服をきた魔女から靴下の中にプレゼントをもらいます。その後いっせいにバーゲン=Saldiが始まって…と、この時期、楽しいことが続いていくのですから。
以下、臨場感ちょっとあり過ぎの写真ですが…
まず暖炉でちょっと焦げるくらい暖め
付属している粉糖と一緒に袋に入れて良く振ると
※ここがポイント!いつもはパンドーロが入っていたビニール袋を使うのですが、Taro君がとりだす時に破いてしまったので青い袋は代用品。
雪山のように美しくお化粧されるというわけ。袋のことで叱られてベソかいてたTaro君も復活!手刀では切れないけどね。
福井洋一さん
こんにちは
楽しい話ありがとうございます。我が家には
暖炉もないしまたホームパーティーをできる家の広さもないし
パンドーロを口にするのはまだ遠いかも知れませんね?!
もう一つ 緑色の服をきた魔女から靴下の中にプレゼント も初めて知りました。
by 匁 (2006-01-22 08:16)
tigerkitaさん、我が家にも暖炉はありません、欲しいんですけど。しかもとっても狭いです。
暖炉があってホームパーティもできるTaro家はお隣で、奥様が日本人。で、太朗君なんですが、Taroという名の河が北イタリアにあるそうで、タロウはイタリア的にもOKな名前です。
by plot (2006-01-22 08:59)
薪がパチパチはじける暖炉、憧れます。
ヴェネト州ではどうしてフルーツが入らないのでしょう。興味津々。
それにしても真っ白なパンドーロ。ホントに美味しそうです。
ウリベートと食べるとおいしいのかな。
by (2006-01-22 13:56)
なぜフルーツが入らないか?単に好みの問題?ドライフルーツはOKだけどオレンジピールはいや!といってパネットーネからほじくり出している友人もいますから…。
でも何か深い歴史的な逸話があるのかも知れませんね。気になってきてしまいました。
ウリベートは、Taro君のお父さんが体調を崩した時、ほかの銘柄の水は体が受けつけず、唯一ウリベートだけが美味しく飲めたそうで、それ以来Taro家の伝統です。我が家も見習ってウリベート党。デル・ピエロも飲んでるし。
大人の場合はヴェネトのBardolino Chiaretto Spumante(ロゼ・やや辛口・発泡性)なんかがあれば嬉しいですね。もちろんProseccoでもAstiでもOK。
by plot (2006-01-22 18:28)