ベファーナの夜 [DIARI]
お隣のLapo君のために贈りものを用意しました。
1月6日はエピファニア※1の祝日。
その前夜、よい子の枕元にはベファーナ※2からのプレゼントが届きます。
※エピファニアのことは2006年のクリスマスの記事Buon Natale!!に、
※ベファーナについては2007年1月のフィレンツェの「最後の晩餐」その2
に書いているのですが、もう一度まとめておきますね。
※1 エピファニア Epifania(主顕節) イエス生誕を祝福に旅に出た東方三博士(東方三賢人;マージMagi)が、ベツレヘムの馬小屋(または牛小屋)に到着した日。イタリアは本来クリスマスツリーではなく、プレゼピオ(presepio)という人形つき箱庭のようなものを飾るのですが、25日に幼子イエスの人形を飾り、東方三博士の人形は、遠くのほうからだんだん近づくように移動させ、1月6日にイエスの側に置きます。つまりクリスマスの飾り=プレゼピオはエピファニアの日に完成するというわけ。
※2 べファーナ La Befana エピファニアの主役は公式には幼子イエスら聖家族と東方三博士ですが、子供たちにとってはもう一人の重要人物、べファーナという魔法使いのおばあさんが気になります。なぜなら彼女は、良い子の靴下の中にはお菓子を、悪い子には炭を配るからです。この朝、子供たちはどきどきしながら靴下の中を確かめます。べファーナLa Befanaの来歴には諸説ありますが、その一つ。東方三博士に同行を勧められて断ったべファーナおばあさん、後悔して自分も幼子イエスに贈り物を届けようとしますが、どの子がイエスか分からない。とりあえず出会う子供に片っ端からプレゼントしたのが始まりだとか。
夜は〈昔のよい子たち〉のパーティです。
ロベルトとパトリツィアのご夫妻に招かれました。
テーブルには小さなベファーナ達も
こちらはキッチン。
大活躍のパトリツィア。
ボリートミストも美味しそうに出来上がっています。
手作りソーセージ。
切り分けてコンソメゼリーをのせます。
生ハム、ピスタッキオ、トリュフなどが入っていてとっても美味しかった!
ロベルトのワインコレクション。
スプマンテ(写真忘れた!)の次はランブルスコ。
エミリア地方の発泡性赤ワインです。
これが意外に美味しかった!
サービスは主に男性が務めます。
この家にあるたくさんの絵は、ロベルトのお父さんが集めた(集まった)物が中心。
フィレンツェの有名レストラン“ブーカマリオ”の先代オーナーだった時代、
有名無名の画家達が食事代として置いていったのだそうです。
当時は素晴らしいレストランだった※と友人達は口を揃えます。
※ 現在のブーカマリオの評価はちょっと微妙かな。
気になる方は池田夫妻のサイト↓をご覧ください。
トルテッリーニ。とろけるような美味しさ。
再びキッチン。チキンを切り分けるもうひとりのロベルト。
(この日はロベルトが3人)
切り分けられたチキン。
ボリートミストはこんなふうにサービスされます。
左はピーノことジゥゼッペ・ブリーニ。
モンタルチーノのワイナリーのオーナーです。
彼のワイン。イル・コンヴェンティーノ。
2005年の最新のノーヴィレ(バイオ)と2003年のノーヴィレ。
2005年はバイオというのが信じられない完成度。
2003年は3倍の価格のブルネッロにも負けない素晴らしいワイン。
日本にも少量輸出されているそうです。
機会があったら是非味わってみてください。
ロベルトの新兵器。
ワンアクションのワインオープナーです。
カテリーナの手作りトルタ・ディ・メーラと、パン・ドーロとパネットーネ。
添えられているのは生クリームとマスカルポーネと卵のクリーム。
こちらは(この家のご主人の)ロベルト作。
さすがグルメという出来でした。
年代物のポルト。
日付が変わっても楽しい語らいは続きます。
2009-01-07 19:43
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コメント(7)
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ブーツ、Lapo君喜んだでしょうね。
それにしても昔の良い子さん達のパーティは素敵な時間ですね。
by kotobuki1946 (2009-01-07 22:11)
クリスチャンではありませんが、
とても分かりやすく読ませていただきました。
楽しい知識が一つ増えました。
素敵な素敵なパーティーですね。
by emu310 (2009-01-08 08:00)
お菓子がたくさん詰まったブーツ、カワイイ♪
昔のよい子達も、素晴らしいディナーを頂いたようですね^^
by あやっぴぃ (2009-01-08 18:09)
「エピファニア」というお祝いの習慣を初めて知りました。「尖りのない剣の伝説」という、生まれたばかりのキリストに跪いた3人の賢者の話ですね。
by Mスタ (2009-01-08 22:13)
さすがに元レストランオーナー宅のパーティだけあって、お皿の料理がみんな綺麗で美味しそうです。
イル・コンヴェンティーノのノーヴィレ2003、飲んでみたいですねぇ。おぼえとこっと。ブルネッロの値段3分の1で味は負けない!ってとこがいいですね(^^
by yk2 (2009-01-09 22:26)
画面をスクロールしながら降りて、また上がって、ひとつひとつの写真を何度もじっくり眺めてしまいました。
よい子へのべファーナからの贈り物にも心惹かれるけれど、〈昔のよい子たち〉のパーティは、とーっても素敵♡
メインのお肉を切り分けるのは、やはり男性の仕事なんですね。
ポルトも好きですが、イル・コンヴェンティーノ覚えておかなくっちゃ^^
by てんとうむし (2009-01-11 22:11)
皆さま、素敵なコメントありがとうございます。
お返事、あいかわらず遅れ気味ですが、今年もおつきあい頂けましたら幸いです。
by plot (2009-01-20 20:12)