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Imagini da “Fiori del Parnaso” [アトリエから]

imagini01.jpg
パルナッソスは物語のメタファー

……ということになっているらしい。

というわけで

「パルナッソスの花」と名付けた一枚の小さな絵から

イメージの断片を拾い集めてみた。

君がさまざまなしみやいろいろな石の混入で汚れた壁を眺める場合、もしある情景を思い浮かべさえすれば、そこにさまざまな形の山々や河川や岩石や樹木や平原や大渓谷や丘陵に飾られた各種の風景に似たものを見ることができるだろう。さらにさまざまな戦闘や人物の迅速な行動、奇妙な顔や服装その他無限の物象を認めうるにちがいないが、それらをば君は完全かつ見事な形態に還元することができよう。そしてこの種の石混りの壁の上には、その響きの中に君の想像するかぎりのあらゆる名前や単語が見出される鐘の音のようなことがおこるのである……レオナルド・ダ・ヴィンチ「レオナルド・ダ・ヴィンチの手記」杉浦明平訳より

※ パルナッソス山については記事の最後を参照)


imagini02.jpg


santo01.jpg
カプチン派修道士または聖人
Il cappuccino o il santo

bevitore.jpg
   瓶の中の聖なる酔いどれ
Il santo bevitore

または…

pesce.jpg
コルク栓をくわえた魚
Il pesce

tappo.jpg
くわえられたコルク栓
Il tappo

squali.jpg
花びらをくわえた鮫
Squalo

または…

mano.jpg
赤い印を描く手
La mano

gatta.jpg
鮫を見つめる猫
La gatta

または…

uomo.jpg
大きなオリーブの葉で飛翔する男
Il uomo

または…

protoceratops.jpg
プロトケラトプス
Protoceratops

または…

nessie.jpg
ネッシー?
Nessie?

または…

donna.jpg
ナポレオンの帽子をかぶった女
La donna

または…

chisciotte.jpg
Don chisciotteドンキホーテ

parnaso_web2.jpg

“Fiori del Parnaso”

 

                                              tela

                          tempera / pigmenti, emulsione acrilico, marmo

                          stucco di scagliola / 

                          marmo, gesso, pigmenti, emulsione acrilico polimero, cera d'api                 

                                              228 x 162 mm

                          Yoïci FKUÏ / 2010

 

 「パルナッソスの花」

 

                         麻布

                         テンペラ / 顔料・アクリリックポリマーエマルジョン・大理石末

                         ストゥッコ・ディ・スカリオーラ(疑似大理石技法) /

                         大理石末・焼石膏・顔料・アクリリックポリマーエマルジョン・蜜蝋

                         228 x 162 mm

                         福井洋一 制作年:2010



※ パルナッソス山

パルナッソス山(現代ギリシャ語:Παρνασσός, 英語:Mount Parnassus)は、中央ギリシャ、コリンティアコス湾の北、デルポイの上にそびえる不毛の石灰岩でできた山。頂上からは、オリーブの木立と田園風景が展望できる。ギリシア神話によると、この山はアポローンとコリキアンのニンフたちを祭っていて、ミューズたちが住むと言う。また、ドーリア人たちにも愛されていた山だった……ミューズたちが住んでいることから、パルナッソス山は詩、音楽、学問の発祥の地として知られる……パルナッソス山はディオニューソスを祭っている……ベレロポンの天馬ペガソスが住む……ニコラ・プッサンが描いたアポローンとパルナッソス山のミューズたち……文学の中で「パルナッソス」という名は通常、詩、文学、学問の発祥の地として、言及されている……パルナッソス劇(Parnassus Plays)、ジョン・クレア『To the Rural Muse(田舎のミューズ)』、クリストファー・モーリー『移動書店パルナッソス(Parnassus on Wheels)』、マルグリット・ド・ナヴァルのサロン『ニュー・パルナッソス(New Parnassus)』、トレイシー・シモンズ『Climbing Parnassus(パルナッソス登山)』……19世紀フランスで勢力のあった詩の雑誌『現代高踏詩集(Le Parnasse contemporain)』からは……いわゆる高踏派(パルナシアニスム、パルナシスム)という言葉が生まれた。それはロマン主義と象徴主義の間に位置するものであった。ジョン・ファウルズの『魔術師』では、パルナッソス山は、2組の元・恋人たちの旅の目的とされている。ベラルーシの国民的叙事詩に『Taras on Parnassus』(作者不詳)というものがある。エドワード・オールビーの戯曲『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』では、パルナッソスが言及されている。ルイーザ・メイ・オルコットの『若草物語』の最終作『第四若草物語』で、エイミーとローリーの家は「パルナッソス」と呼ばれる。二人が若い苦労人の芸術家たちを援助したからである……オラーツィオ・ヴェッキ『ランフィパルナーソ』(1597年)、カルロス・ハッカルト『パルナス山の調和』(1686年)、フランソワ・クープラン『パルナッス山、またはコレルリ讃』(1725年)、ヨハン・カスパール・フェルディナント・フィッシャー『音楽のパルナッスス山』(1738年頃)、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル『パルナス山の祭典』(1734年)、クリストフ・ヴィリバルト・グルック『混乱したパルナス山』(1765年)、ムツィオ・クレメンティ『グラドゥス・アド・パルナッスム』(1817-1826年)、クロード・ドビュッシー組曲『子供の領分』の第1曲『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』(1908年)……パウル・クレー『パルナッソス山へ』……パリのモンパルナス地区はパルナッソス山から名付けられた……出典フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』(一部略、太字は福井)

 

上記に付け加えたいもの:

テリー・ギリアム「Dr.パルナサスの鏡」(Terence Vance Gilliam、The Imaginarium of Dr Parnassus 2009)

"Fiori del Parnaso. Ritratti di artisti della scena reggiana. Parte II". / "Flowers from Parnassus. Portraits of artists. II"(Pubblicato il 03 marzo 2010

 


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コメント 1

emu310

初めは何がなにやらわかりませんでした。
行きつ戻りつ、しているうちに、ようやく理解できました。
by emu310 (2010-04-01 18:09) 

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