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スーギ氏のホームページ [アトリエから]

W画伯による盗作事件で日本でもすっかり有名になったアルベルト・スーギ氏のホームページを見ました。

今回の事件が起こるまでスーギ氏の存在を知らず、作品も知らず、報道される作品写真だけで判断して「でもスギ氏の作品、惚れ込んでリメイクしたくなる程のものとも思えません。どちらかと言えばたいして面白くない平凡な画家です。全く理解に苦しみます」と友人のblogに書き込んでしまった事を後悔しています。

スーギ氏は「たいして面白くない平凡な画家」などではなく、個性溢れる才能豊かな素晴らしい画家でした。猛省。
そしてW画伯がスーギ氏に抱いた憧れの気持ち、自分を文字通り重ね合わせてしまいたくなった気持ちも、少しだけ理解できました。

アルベルト・スーギ氏のホームページ
http://www.albertosughi.com/default.asp
exhibitionsからIMAGESを選ぶとたくさんの作品が見れます。
カタカナの「アルベルト・スギ」の上のTV画面をクリックすると今回の事件についてのページ。
事件を報道したBBCNEWS
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/5049840.stm
などへのリンクも。


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匁

福井洋一さん
おはようございます。
アルベルト・スーギ氏のホームページ見ました。なるほどすばらしいですね!私も人物画を研究中(それほどでもないか?!)はまりそうです。よく言いますが「素人は展覧会に行く度に画風が変わる」と 注意、注意 気をつけます。
by (2006-06-17 05:53) 

toraneko-tora

体育会系には、絵なんて苦手ですが、スーギさんの絵みてると 「フーン」 っ手な感じを受けます
この間、ニースでシャガールの絵を見てきましたが、色使いに圧倒されました

せいぜい、このていど・・・・・
by toraneko-tora (2006-06-17 07:54) 

アルベルト・スーギ氏、今回の報道で知りました。
構図とか画風が独自性。いい絵ですね。
by (2006-06-17 09:41) 

柴犬陸

コトの真実はどうなのでしょう?
和田さんの意見どおり、オマージュだとしたら、最初にそう断る必要があったと思います。
by 柴犬陸 (2006-06-17 14:22) 

あーろん

正直ボクも報道で見たものに関してそれほどいいのかな?と
疑問を持っていた側だったんですが、HPを見て
専門的なことはわからなくても才能のある人だってことは
とても良く感じられました!
逆に、彼のことを知らずに選考した偉いさんたちの
勉強不足にいろんな疑問を感じますね‥‥?
by あーろん (2006-06-17 16:30) 

ツカ

いろんなタッチの作品を生み出せる画家なんですね。
でも、スーギ氏にとってはこの事件がきっかけで、日本でも自分の
作品が認知されて、嬉しいような悲しいような複雑な心境でしょうね。
by ツカ (2006-06-17 19:15) 

ぶなねこ

確かにとっても似てましたよね?
独特の画風で、ホテルの部屋にあったら素敵だと思いました。
by ぶなねこ (2006-06-18 11:17) 

ごんのすけ

賞はお金で買うものだから・・・あるいは賞を作って業界を盛り上げる手法は美術ばかりではなく音楽の世界でもありましたよ。賞で箔をつけるのは古くからあるビズネスモデルです。
小出楢重(1887~1931)の文章にも当時の若い画家が先生や審査員に付け届けに忙しい事を憂えているものがあるくらいです。選考委員の質を問うてもね、まして文部省に賞ですからね。「官展」はぐずぐずの歴史ですよ。
by ごんのすけ (2006-06-18 16:05) 

TaekoLovesParis

早い段階でTVで日本の報道がスギ氏にインタビューしているのを見たのですが、スギ氏は「ワダさんは私のアトリエに来たけど、壁画の修復とか模写の仕事をしている人だと思ったので、作品の写真を撮らせてください、といわれて、どうぞと言った。彼はたくさん写真を撮っていった」と答えていました。
ワダ氏に非があるのはもちろん*2ですが、それに気付かない審査員も、、
って思います。
by TaekoLovesParis (2006-06-18 17:11) 

HP見に行きましたよ!確かに独特の味わいがありますね~。
by (2006-06-18 20:24) 

りんこう

スーギ氏が日本人で杉氏と名乗ってこのような作品を発表したら、
やはり芸術選奨をもらえたのでしょうか。
気になるところですが、選考はかなり適当であるようですからわかりません…。
by りんこう (2006-06-19 23:15) 

スーギ氏のホームページ見にいきました。
みのさんがちいさく登場していたー。
by (2006-06-20 05:49) 

plot

tigerkitaさん、toraneko-tor.aさん、nekoさん、柴犬陸さん、あーろんさん、ツカさん、oさん、ぶなねこさん、ごんのすけさん、TaekoLovesPa.risさん、あきつさん、りんこうさん、panda_pandaさん、コメントやnice!ありがとうございました。

tigerkitaさん、
感動した作品に影響を受ける、尊敬する画家の真似をする…どちらも当然の反応ですよね。美術史を眺めても先人の影響が見当たらないという例は皆無と言って良いかも知れません。それにkitaさんなら絶対大丈夫。思いっきり真似したつもりでもkitaさん以外の作品には見えない強い個性がありますから。

toraneko-tor.aさん、
ピカソもブラマンクも体育会系の肉体を誇っていました。喧嘩っ早いカラヴァッジョもミケランジェロもたぶんそうですね。デッサンには背筋を伸ばした描く姿勢の正しさが反映されますし、絵を描く行為は基本的に肉体労働ですからスポーツとの共通点も多いです。

nekoさん、
ホームページの作品を年代順に追っていくと、W画伯の模写としてバラバラに見ていると分からなかった、スーギ氏という画家の全体像が浮かび上がってきますね。

柴犬陸さん、
W画伯の思考経路は常人の理解を越えていますね。冷静に自己を省みて再出発してくれる事を祈ります。

あーろんさん、
僕もこの事件までスーギ氏を知らなかった訳ですから選考委員の無知は責められませんが、匿名の投書がだいぶん前にあったようですから、その時点で対応すべきでしたね。事なかれ主義もあったのでは?

ツカさん、
確かに、ちょっと嬉しいかも知れませんね。

ぶなねこさん、
画家スーギの魅力の一つは、テーマ、モチーフによって、作品毎に新鮮なスタイルが紡ぎ出されていくという柔軟な姿勢です。自らのスタイルの奴隷になっていく画家が多い日本の画壇風土との違いも感じます。

ごんのすけさん、
確かに「賞はお金で買うもの」という悪癖もあるでしょうね。審査員にとっては「賞ほど素敵な商売はない」?。でも中には一切の奸計を拒絶する硬骨漢の審査員もいるでしょうし、受賞がすべて「付け届け」の成果かと言えばそれはまた別の話。意中の候補者を抱えて睨み合う審査員大先生の間隙を縫って、ノーマークの新人が金的を射止めるという構図もありそうです。とはいえ所詮、世間的な評価と芸術の価値は別次元のもの。冷めた視点で眺める必要はありますね。

TaekoLovesPa.risさん、
W画伯の自分勝手な言い分は論外ですが、審査員にも多少の同情は感じます。国画会という画壇的にはそれなりに権威ある団体の中堅幹部クラスの作家が、犯罪に等しい行為を働いていたとは夢にも思わなかったでしょうから。でもこれで中途半端な覚悟で審査員など引き受けるものではないと自覚したなら少しは薬になったかも知れませんね。

あきつさん。
良い作家ですよね。W画伯と同じくイタリアにゆかりのある日本人の画家として、スーギという画家の魅力を伝える責任を感じています。

りんこうさん、
こちらでは日本人であるW画伯が、イタリア人画家のように描こうとしたことへの根本的な疑問があるような気がします。日本人としてのアイデンティティの欠落。

panda_pandaさん、
考えてみると今回の事件、いろいろな教訓や波及効果もあったようですね。絵画そのものがお茶の間で話題になったという点だけでも、多少の意味はあったかも知れません。
by plot (2006-06-23 20:23) 

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